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PC/ABS(ポリカーボネート/アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)は、ポリカーボネート(PC)とアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS)を混合したエンジニアリングプラスチックで、両者の利点を組み合わせた材料です。優れた機械的特性、耐熱性、耐衝撃性、加工性を備えています。

機械的特性と熱特性

  1. 耐衝撃性: PC/ABSは、優れた耐衝撃性を持ち、衝撃強度は通常50〜70kJ/m²の範囲にあります。このため、低温や高衝撃の環境でも良好な靭性を保持します。
  2. 耐熱性: PC/ABSのガラス転移温度(Tg)は約90°Cで、融点は220°C〜250°Cの範囲です。高温でも形状と性能を維持し、耐高温用途に適しています。
  3. 耐低温性: PC/ABSは、低温下でも良好な機械的特性を維持し、-20°Cの環境で使用しても脆くなりません。
  4. 耐薬品性: PC/ABSは、ほとんどの酸、アルカリ、油類に対して優れた耐性を示しますが、クロロホルムやベンゼンなどの強溶剤には侵される可能性があるため、これらの化学物質が接触する用途では注意が必要です。

熱特性と寸法安定性

  1. 吸湿性: PC/ABSの吸湿率は通常0.2%〜0.4%の範囲であり、吸湿による寸法安定性への影響はほとんどありませんが、極端な湿度条件下では、材料がわずかに膨張したり変形したりする可能性があります。
  2. 加工性: PC/ABSは優れた加工性を持ち、溶融流動速度(MFR)は通常20〜50 g/10分の範囲です。射出成形や押出成形などのさまざまな加工方法に適しており、加工パラメータの調整によって材料の性能を最適化できます。
  3. 耐熱変形性: PC/ABSの耐熱変形温度は通常110°C〜120°Cの範囲です。高温環境でも良好な寸法安定性を保ちますが、長時間高温に曝露されると性能に影響を及ぼす可能性があります。

材料構造と性能

  1. 構造特性: PC/ABSは、ポリカーボネートの剛性とABSの靭性を組み合わせており、優れた機械的強度と靭性を備えています。この混合構造により、優れた衝撃耐性と耐熱性を含む、優れた総合性能が提供されます。
  2. 改質処理: PC/ABSは、強化剤や改質剤を添加することで、その性能をさらに向上させることができます。たとえば、UV安定剤を添加することで材料の耐候性を向上させたり、難燃剤を追加して防火性能を高めたりすることができます。

用途分野

  1. 広範な用途: PC/ABSは、車両の内装部品、電子機器の外装、家電製品など、強度と美観を求められる製品に広く使用されています。ポリカーボネートの透明性とABSの加工性を組み合わせた性能により、多くの用途で優れた成果を上げています。
  2. 車両の内装部品: PC/ABSは、計器盤や制御パネルなどの車両内装部品の製造に使用され、優れた耐衝撃性と高い光沢を提供します。
  3. 電子機器の外装: PC/ABSは、電子機器の外装や内部部品に使用されており、その耐熱性と耐衝撃性が評価されています。

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CAG15V PC/ABS 耐燃+15%GF強化